Serendipity

睡眠と太陽とおいしいごはんがあればそれでしあわせ。ときどき本や映画の話。

【東北】行くぜ、東北。|震災から3年半、宮城県に行ってきた

東京での仕事の関係で、震災後はじめて東北に行ってきた。数日間きれいな秋晴れだったのにこの日から曇りで最低気温も10度以下。この秋冬はじめてのダウンを引っさげて宮城県石巻へ。

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東日本大震災が起きた2010年3月11日、真っ青な空が広がるぽかぽか陽気のなか、私は徳島県神山町にいた。テレビから流れてくる映像はこの世のものとは思えないのに、私がいる場所はちっとも揺れを感知することなくいままでと少しも変わらない時間が流れていることが不思議だった。

震災から3年半、今回縁があって石巻に赴くことになったとき私はどこかで震災の傷あとを探していたように思う。こわかった、つらかった、大変だった、という想いに寄り添うことが使命とでもいうかの如く、その記憶を見ようとしていた。

でもその土地に行って、そこの人に会う。そうするとそれがいかに傲慢な考えだったかということに思い至った。良くも悪くも時間は同じように流れていて、なくなったものだけでなく生まれたものもたくさんあった。時の流れも、人間の力も、本当にすごいなあ。

震災直後と2年後の風景比較:石巻百景

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日本の出版用紙の約4割を担っている、日本製紙石巻工場も復活ののろし・パルプの煙を青空のもと景気よく吹き上げていた。日本製紙石巻工場について書いた本のレビューはこちら(Serendipity|紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場|佐々涼子

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冒頭の写真は、日和山公園より。がれきはほぼ撤去され、いまは土地を高くする作業をしている。海辺にあるのは海産物の工場たち。

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◉女川、ニューこのりさんでのランチ
女川は、穴子が有名なので穴子天丼がおすすめだそうです(後から知った)。牡蠣も旬だったのでメニュー展開が豊富だったよ。

石巻コミュニティカフェ かめ七呉服店さん
アイトピア通りの呉服屋さん。いろんな人が集まる社交場。置いてあるノートには全国からの来訪者コメントがたくさん。震災直後にご主人が撮られた写真もアルバムとして置いてある。

◉地元主婦のみなさまが提供するランチ いしのまキッチン
今回は行けなかったけど次回行ってみたいところ。石巻駅すぐ、市役所の1階

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石巻から仙台にバスで移動して仙台の都会さに驚きおののいて!お目当てのせんだいメディアテークへ行くとまさかの臨時休館。大きなブランド店も、小さなお店も、喧嘩することなくひしめきあっている温かみのあるまちという印象。

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心地よい音楽の流れるcafé haven't we metさん。棚には趣味のいい本が並び、家具のセレクトや配置もよくおひとりさまにもやさしいカフェ。レモネードを飲みながら地元のフリーペーパーを読んで帰途につく。

ちょこちょこお世話になることと思います。どうぞよろしく、東北地方。