Serendipity

睡眠と太陽とおいしいごはんがあればそれでしあわせ。ときどき本や映画の話。

うれしい感想は伝えたほうがいいよっていう話

批判をすることは本当に簡単だよなあと思うのです。

0を1にすることがいちばん難しくて、その1を発することは時に恥ずかしくて、そして不安を伴うことでもあります。だから飲み込んでしまうこともよくあります。でも、発した1について誰かが褒めてくれたり、喜んでくれたことが感じられたら発して良かったと励みになる。そんなことに気づいてから良かったと思うことについての感想は、なるべく作者に伝えるようにしています。


以前読んだミシマ社の『計画と無計画のあいだ』のなかで、”ミシマ社の本には手書きの感想ハガキが付いていて送られてきたハガキのすべてに返信をする”という話がありました。その原動力は、スタッフの木村さんが幼い頃から書いては送っていた感想ハガキにあるそう。「いつか返事が来たらいいのに」と思っていた木村さんの原体験から、届けてくれた感想には返信をしているとのこと。感想を伝えるということは一見手間に思えるかもしれないけれど、手を動かしてみたらあっという間だし、恥ずかしいなと思ってもポストに投函(もしくは送信ボタンをクリック)すれば案外けろりとするもの。大切なのはちゃんとしたものを仕上げようと思って感想を温めすぎるよりも、そのときに感じた熱量をその鮮度のまま伝えることなのかなと思っています。

というわけで、いま思った熱量をそのまま伝えただけのオチのない話おしまい。文体とか改行についてはどうするのが読みやすいか検討中。またちょこちょこ本の話についても熱量落ちないうちに書きたい。