【映画】世界中の映画賞を総なめ『ショートターム』を観てきたよ
水曜日〜!ということで仕事おわりに映画館へ。
アメリの監督最新作『天才スピヴェット』と、どっちにしようか迷って『ショートターム』を観てきたよ@渋谷ヒューマントラストシネマ。
10代の少年少女を対象とした短期保護施設を舞台に、誰にも言えない心の傷を抱えた女性と子どもたちが、大切な誰かとともに生きる喜びや希望を見出していく姿を描いたヒューマンドラマ。ティーンエイジャーを預かる短期保護施設(ショート・ターム)で働いているグレイスは、同僚でボーイフレンドのメイソンとの間に子どもができたことがきっかけで、幸せな将来が訪れると希望を抱く。しかし彼女には、メイソンにも打ち明けられない深い心の傷を抱えていた。2013年のサウス・バイ・サウスウェスト映画祭でプレミア上映されて審査員特別賞を受賞し、そのほか多数の映画賞で話題となった一作。(映画.comより)
さてさて。
正直なところ、思ったより感動しなかったよというのが私の感想なのですが。感動という煽りで映画を宣伝しちゃうのってどうなのかなあと思うのです。だってそれってすごく主観的な情報じゃないかなと。本にしても映画にしても自分が読んだり観たりするまで事前に情報を入れすぎたくないと思っているので、大抵は観終わったあとにレビューを読むことにしているのだけど(これも観終わったあとに読んだ)監督のインタビューはなかなか興味深かった。いわく、映画の原体験は監督自身が保護施設で2年間ケアスタッフとして働いていたこと。
2年の経験は僕を変えたよ。それは自分の中にあった恐怖というものに向き合う経験だった。傷ついた子たちをさらに傷つけてしまうんじゃないかと恐かったし、傷つけられるのも恐かった。でも、子どもたちを知れば知るほど『思ったほど恐くはないんだな』と思えるようになってね。その人を知れば知るほど、わかればわかるほど恐怖は消えていく。(映画.comインタビューより)
少しだけ映画のなかの話をすると、ジェイデンの童話と、マーカスのラップにはブルっときた。「ともだちのつくり方を知らなかった」のだ、タコは。いつだってさみしさを盾にしてしまうのは危険だと思う。さみしさというのは、その感情を認めて、そして開くことでしか埋まっていかないんじゃないかな。
私がこの映画を観ようと思ったきっかけは最上部にあるメインビジュアルの印象が大きいのだけど、こういう映画の宣伝資材って国によって違うのはなぜだろう。配給会社が各国のデザイナーに依頼しているのかな?
見た人ならぐっとくる、こんなポスターもあります(US版)。マーカスとメイソンのラップが生まれるシーンは、素敵でしたね。そしてマーカスの親友の金魚のナズ。 pic.twitter.com/BorWzZDl6k
— 『ショート・ターム』公開中! (@st12jp) 2014, 11月 17
US版はこんな感じらしい。ずいぶんマット。でもたしかに左のポスターはぐっとくる。
しばしちょこちょこ通うことになりそうな恵比寿はすでにクリスマスモードでした。オーソドックスなツリーが好み。そういえばまだ行ったことのないKITTEもツリーがきれいそうなので今度行ってみよう。