Serendipity

睡眠と太陽とおいしいごはんがあればそれでしあわせ。ときどき本や映画の話。

【Russia】魅惑の大地、ロシアにまつわる映画や本たち:映画編

もしかしたらロシアに行くかもしれない人のために、もしかしたら少しは役に立つかもしれない、私がロシア知識を深めたあれこれ【映画編】

↑ロシアに行ってきたよって話

↑行く前・行った後に読むと少しは参考になるかもしれない、ロシアにまつわる本たち

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 ロシアにまつわる映画

ロシアの名門バレエ団 ボリショイ・バレエ団のステージを月に1回、全国の映画館で限定配信するプログラム。

今回、バレエもしくはサーカス鑑賞をしたいなあとも思っていたのだが、ホテルが郊外にて断念。劇場内部だけでも観たかったなあ。それはまた、いつかのおたのしみに。

私はロシア旅行前の、12月16日上映『くるみ割り人形』を鑑賞。上演前の舞台裏側が観られたり、あらゆる角度(特に上から俯瞰の映像が良い)での撮影、アップの表情を堪能することができる意味では概ね満足。舞台美術好きとしてはもう少し引きの映像もほしかったなあという本音の要望も付け加えておく。

それにしてもロシアが誇る天才作曲家・チャイコフスキーによる音楽はどれも本当にすばらしかった。特に「花のワルツ」は、終わってほしくないと思うほど聴き入ってしまった。その流れで、楽曲が使われているディズニーの「ファンタジア」も観たくなる。

 ※↑これは特にロシアにまつわる映画ではない。

あと行く前に観ていたのは、第二次世界対戦時に6000人にものぼるユダヤ人難民の命を救った伝説の外交官・杉原千畝(すぎはらちうね)の映画。

舞台はロシアの近隣国、リトアニア第二次世界大戦勃発後、国を追われたユダヤ人難民をナチス・ドイツからの迫害から救うため、日本通過のヴィザを独断で発行したリトアニア日本領事館のトップの話。詳しくはWikipedia参照 ※とにかく長いです

誰かを救うということは、誰かを切り捨てざるを得なくなるということでもあると思うのだが、だとしても、目の前にいるその一人ひとりを救おうとした人の記録として、歴史を知るのによかった。劇中出てきた、このセリフも印象的。

「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして、報いを求めぬよう」

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そして今回観た映画たちで、最もロシア度が深まったのはまさかのジャパニーズアニメ、名探偵コナンロマノフ王朝最後の秘宝「インペリアル・イースター・エッグ」にまつわる実話を展開させたミステリー。ロマノフ王朝が滅びる、最後の皇帝・ニコライ二世の家族や、祈祷僧・ラスプーチンなどロシアの近代史で名前を観た面々が、コナンの世界で描かれていく。もしかしたら、そんなこともあるかもしれないなという魅惑に満ちたアニメ。*1ロマノフ王朝系譜については、TRANSITがわかりやすくていいと思う。

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そんなわけでロシアロシア、魅惑の大地。
いましばらくこのむくむく沸き立つ興味を広げていってみるつもりだ。

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おまけ

10年以上ぶりに里帰りを果たした、ロシアカメラのLOMO LC-A
数年ぶりにフィルムを入れた結果、私の整備不良によりうまく巻き取れずに奇跡の多重露光に(おそらく4枚ぐらい重なっている)。仕上がりを観た直後はショックもあったが、観ていくうちに味のあるいい写真だなあと思えるように。現像するまでどんなものが撮れたかわからない、ハプニングこそたのしむ体験。一眼レフとiphoneとの3台持ちで慌ただしかったが、持参してよかった一品である。

*1:劇場公開後、このエピソードラストの仮定は新たな歴史事実の発見により覆されたそうだがそれでも夢があっていいなあと思う